江戸生艶気樺焼上巻其の三

天理大学付属天理図書館

   艶二郎は体に「誰それ命」など、女の名前を彫ることがもてもて男の始まりだと、両方の腕、指のまたまで、二、三〇も惚れられた覚えのない女の名前を喜之助に彫ってもらった。痛いのをこらえて、この痛みこそもてもて男の辛いところだなどと悦にいる。

 喜之介 「こんなに彫って、中には消したのも少しあった方が本物らしいから、あとでまた、お灸をすえよう」

 艶二郎 「もてもて男はほんとにつらいよ」




ページをめくる

トップページに戻る

[PR]当たる!無料占いで仕事鑑定:大人気!無料占い『スピリチュアルの館』