江戸生艶気樺焼中巻其の一

天理大学付属天理図書館

 お女郎と遊んでも、家で焼き餅を焼いてくれる人がいないことには張り合いが無い。艶二郎は、焼き餅さえよく焼けば、器量を問わないという条件で、職業斡旋屋を頼み、四〇がらみの女を支度金なんと200両で、お妾にする。

 艶二郎「去年の春、中州で見かけた、地獄女郎じゃなかったかな。まさか、支度金を取って、奉公に来てから、おねしょをして解雇されようという腹だったら御免だよ。」

 女「私を囲ってくださっても、女郎買いや色事で、構ってくださらないくせに。」

と、もはや、焼き餅の腕前を見せるために焼いている。  
 



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