天理大学付属天理図書館 蔵
艶二郎は世間の噂に、皆、金持ちには欲得ずくで近づくということを聞いて、急に金持ちがいやになり、勘当を受けようと両親に願い出た。一人息子なので、そんなことはかなわないのだけれども、息子の望みを叶えてやろうとする母親の取りなしで、75日だけの勘当、、その日が過ぎたら家に帰ってくるとの約束で勘当を受ける。父親「そう言うのなら仕方がない。早く出ていけ」
番頭「若旦那のおぼしめし、変なことだ。」
艶二郎「願い通りのご勘当!ありがたいありがたい。404病の病より、金持ちほどつらいものはない。♪かぁ〜わぁ〜いぃ〜男はぁ〜なぜ金持ちなのぉ〜。♪」
(蛇足)金持ちがもてるのは当たり前、勘当されて貧しくなろうと勘当を願い出る艶二郎。しかし、親も親で、意味のない勘当を許すのだ。期限付きで。艶二郎を溺愛している様子がうかがえますね。勝手に出ていくのではなく、わざわざ親に願い出ているところが艶二郎のもてない理由かもしれない。
親がかりの身で、「四百四病の病より、貧よりつらいものはない」という当時のことわざをもじった艶二郎、鼻歌を歌います。
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