
天理大学付属天理図書館 蔵
艶二郎は望み通り、勘当を受けたけれども、母親が、お金はいるだけ送ってくるので、その心配もない。しかし、何か、もてそうな仕事をしてみたい、色男のする商売は地紙(扇に張る紙)売りだろうと、まだ夏も来ないのに売り歩いた。一日歩いて足に大きな豆ができ、こりごりする。このとき、かなりの変わり者だと結構な噂になる。
女「親、鳥羽絵(簡単な戯画)のような顔の人が通る。みんな来てごらん」
艶二郎「外を歩くと、日に焼けてたまらない。困ったことだ、また俺に惚れたそうだ。色男もうるさいもんだ」
(蛇足)地紙売りは、夏の商売。流行やファッション的な要素もあるようで、さしずめ「海の家」でバイトするビーチボーイって感じかもしれません。数年前、小豆島の浜を歩いていたとき、ちょっと反町って感じの白いパーカーを羽織ったお兄ちゃんが私に照れながら近づいてきました。(わくわく、思わずおなかを引っ込める)「一人ですかぁ、お友達とかは?」(来たきた、ひさしぶりやぁ)「バナナボートのりませんか、1回千円です、向こうで発着してるんですよ」(>_<)
富くじも売っている水茶屋の女性が笑っているのを惚れられたと思う艶二郎、衣装もかなり派手。
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